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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻12号

1988年12月発行

原著

外来治療としての体外衝撃波結石破砕術

著者: 田代和也1 望月篤1 黒田淳1 川島禎男1 大石幸彦1 町田豊平1 王少華2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室 2北京医院泌尿器外科

ページ範囲:P.1093 - P.1096

文献概要

 圧電衝撃波によるESWL LT−01を用いて,1987年12月より1988年3月までに50例の治療を外来で施行した。疼痛対策は治療開始前に,インドメタシン50mgを投与した。衝撃波は,発射頻度2.5または5Hzで照射した。治療成績は,全体で完全排石が40例(82%),4mm以下の残石が3例(6%),5mm以上の残石が6例(12%)であった。結石の部位別の完全排石率は,腎結石31/38(82%),上部尿管結石7/9(78%),下部尿管結石3/3(100%)であった。結石の大きさ別の完全排石率は,長径9mm以下が12/12(100%),10〜19mmが20/23(86%),20〜29mmが9/13(78%),30mm以上が0/2(0%)であった。合併症は肉眼的血尿が100%,38℃以上の発熱が12%,鎮痛剤を必要とした疼痛が14%にみられた。この麻酔を併用しない新しい外来治療としてのESWLは,結石の長径が20mm以下の腎結石に最適と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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