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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻2号

1988年02月発行

文献概要

手術手技

膀胱憩室摘除術

著者: 久保隆1

所属機関: 1岩手医科大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.117 - P.122

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 憩室摘除術の適応となる膀胱憩室症例は非常に少ない。1983年3月以後現在までに当教室で施行された手術症例は第1表のごとくに3例にすぎなかった。当科の関連病院で手術を施行した症例をみても8例(うち2例は経尿道的)であった。術式は1983年以前は専ら膀胱内・外式摘除術で,憩室壁の全層を摘除する方法で施行していた。しかし,それ以降は9症例のうち6症例に対して憩室粘膜剥離術を施行し,手術時間,出血量,手術の難易度などの点で優れていると思われた。6例と少ない手術経験ではあるが,ここでは自験例をもとにした憩室粘膜剥離術の術式のみについて説明する。なお,症例8,9の2例にはClaymanら(Urology,23:573-577,1984)の方法が施行され,これからは症例を選んで適応すべき術式と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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