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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻2号

1988年02月発行

文献概要

原著

思春期精索静脈瘤に対する外科治療の意義

著者: 奥山明彦1 野々村祝夫1 中村正広1 並木幹夫1 松田稔1 園田孝夫1 宇都宮正登2 板谷宏彬2 藤岡秀樹3

所属機関: 1大阪大学医学部泌尿器科学教室 2住友病院泌尿器科 3健保連大阪中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.137 - P.140

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 思春期の精索静脈瘤47症例について,手術群25例と非手術群22例の2群に分類し,術前,術後の患側と反対側にみとめられる睾丸萎縮の有無および血中ホルモン値について平均23ヵ月間にわたり経過観察し,また性成熟が完了した合計27例に対しては精液検査を行い両群を比較検討した。睾丸萎縮に関して,手術群では術前に22睾丸にみとめたが,術後はこれが9睾丸に減少した。一方,非手術群では初診時13睾丸に萎縮をみとめたが,経過観察終了時点では24睾丸に増加した。精液所見はいずれの検討項目についても手術群が非手術群を統計的な有意差をもって上回った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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