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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻2号

1988年02月発行

症例

精索に発生した悪性線維性組織球腫

著者: 小松洋文1 渡辺健二1

所属機関: 1篠ノ井総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.179 - P.181

文献概要

 81歳男性,示指頭大の無痛性左陰嚢内腫瘤を摘出したところ,精索から出た良性線維性組織球腫であった。2ヵ月後同側鼠径部精索に手拳大の腫瘤が再発し,精索にも硬結を生じたため除睾とともに腫瘤を摘出したところ悪性線維性組織球腫であった。精索の硬結の組織像は前回と同様良性であった。良性と悪性の線維性組織球腫の共存は偶然というよりも,悪性線維性組織球腫の組織の多様性に基づくものと思われた。精索に発生した悪性線維性組織球腫としては本邦6例目である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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