文献詳細
文献概要
画像診断
発熱で発見された男性の腎腫瘤
著者: 池本庸1 宮本幸夫2 菊地泰3
所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室 2東京慈恵会医科大学放射線科学教室 3東京慈恵会医科大学病理学教室
ページ範囲:P.186 - P.189
文献購入ページに移動主訴 発熱。
初診 1987年9月2日。
既往歴・家族歴 高血圧症にて治療中。
起始および経過 1987年8月10日,不全片麻痺,運動失調が出現。近医にて脳(視床)出血として入院加療中であった。しかし,39℃を越える弛張熱が出現,腹部CT検査にて右腎に腫瘤を認めたため9月2日来院。
検査所見 血液一般検査で白血球5,400/m3,赤血球251×104/m3,Hb 8.4mg/dl,Ht 24.2%,plat.18.3×104/m3と貧血を認めた。血液生化学的には異常なく,各種腫瘍マーカーも正常範囲内であった。尿一般検査,尿沈渣,尿細胞診も異常を認めなかった。
腎膀胱部単純撮影 結石像を認めず。
掲載誌情報