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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻3号

1988年03月発行

文献概要

手術手技

膀胱部分切除術

著者: 大森弘之1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.243 - P.246

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 膀胱部分切除術(partial cystectomy)は主として膀胱腫瘍の手術療法の一つとして施行されるが,最近は内視鏡手術の向上に伴って,low stageのものに対してもっぱら膀胱腫瘍TURが,またhigh stageのものには膀胱全摘除術が行われるようになって,本術式の適応症例は少なくなって来ている。しかし,臓器保存的立場に立ち,腫瘍の発生部位,単発か否か,限局性であるか否か,病理組織学的悪性度,深達度などについて十分に吟味すれば適応となる症例は存在し,臨床的に有用な術式の一つである。
 腫瘍に対して本術式を施行する場合,尿管口より十分離れた部位に発生しているときには,単純な部分切除で足りるが,尿管口に近い場合には,尿管口を含めた壁切除が必要となり,必然的に尿管膀胱新吻合術を施行しなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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