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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻3号

1988年03月発行

症例

新生児期に診断された多嚢腎の2例

著者: 岡本英一1 谷風三郎1 稲田文衛2 会田道夫2 古田桂二2 橋本公夫3

所属機関: 1兵庫県立こども病院泌尿器科 2兵庫県立こども病院新生児科 3兵庫県立こども病院病理

ページ範囲:P.257 - P.260

文献概要

 新生児期に診断された巨大多嚢腎の2例を報告した。いずれも左腹部全体を占め,さらに一部右腹部まで突出していた。出生後早期に哺乳不良,嘔吐,呼吸障害などの症状が出現し,圧迫によるものと考えられ,2例とも経腹膜的腎臓摘出術が行われた。最近,小児にみられる多嚢腎では確定診断が得られれば外科的治療は選択されない傾向にあるが,自験例のごとく巨大なものでは経口不良による発育障害の可能性もあり,摘出術が適応される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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