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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻3号

1988年03月発行

症例

長期透析患者の後腹膜腔血腫の2例

著者: 山口聡1 安済勉1 稲田文衛1 小林武1 古田桂二1 石田初一1

所属機関: 1旭川石田病院

ページ範囲:P.265 - P.267

文献概要

 長期透析患者に生じた後腹膜腔血腫の2例を報告した。症例は,45歳と51歳の男性で,突然の腹部痛を主訴として受診,貧血が進行するため,手術を施行した。いずれも多嚢胞化萎縮腎からの出血が原因と考えられ,腎摘出術を行った。長期透析患者の腎に後天性に嚢胞を形成することが知られ,多嚢胞化萎縮腎と呼ぼれている。その合併症として,出血と悪性腫瘍が重要であり,定期的な腎形態のスクリーニングが必要であると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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