icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻4号

1988年04月発行

原著

背部圧痛点への局所麻酔による尿路結石疝痛の治療の試み

著者: 瀬口利信1 坂口洋1 梶川博司1 西岡伯1

所属機関: 1市立堺病院泌尿器科

ページ範囲:P.319 - P.322

文献概要

 尿路結石疝痛を訴える48名,延べ54件の患者に対し,背部圧痛点(患側の第3腰椎側方で,腎兪・志室と称する2経穴と場所が一致)への穿刺と局麻を行った。局麻剤として,リドカイン単独を11件(1群)に,リドカイン+デキサメタゾンを11件(2群)に,リドカイン+アドレナリンを残る32件(3群)に用いた。全例に速効性の鎮痛を得たが,鎮痛の程度は治療前の圧痛の強さに有意に相関し,使用した薬剤とは無関係であった。ただし24時間以内の疼痛再発は,再受診した45件中の41.3%(1群;60%,2群;40%,3群;34.6%)に達したが,2件を除き治療前の疼痛レベル以下であった。
 

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら