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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻4号

1988年04月発行

文献概要

原著

恥骨後式前立腺全摘除術の手技上の工夫

著者: 伊藤晴夫1 柳重行1 山口邦雄1

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院泌尿器科

ページ範囲:P.323 - P.326

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 恥骨後式前立腺全摘除術の際の出血量の減少,術後尿失禁の防止に関して,二,三の工夫を行った。出血量の減少のためには,内腸骨動脈起始部にブルドック鉗子をかけ,また,陰茎根部をゴム紐で強く圧迫した。失禁防止の一助として前立腺の剥離を順行性に,前立腺と膀胱の間より始めた。両者の間を剥離するとき,膀胱頸部を保存するように行った。尿道と膀胱の吻合はVest法で行った。この方法で58〜79歳までの限局性と診断された前立腺癌患者6例の手術を行った。手術時間はリンパ節郭清,迅速病理を含めて平均4時間31分であった。出血量は平均620ml,輸血量は平均433mlであった。術後のコンチネンスは全例で保たれていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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