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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻4号

1988年04月発行

文献概要

原著

高度尿道下裂の一期的形成術における尿のドレナージ法の検討

著者: 今中香里1 野々村克也1 小柳知彦1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.327 - P.330

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 一期的形成術を行った近位型尿道下裂28例を膀胱瘻群(経皮的膀胱瘻+尿道留置)と尿道留置群(尿道留置のみ)に分けて尿のドレナージ法につき検討した。1)膀胱刺激症状は膀胱瘻群では全例にみられ,強度のものが多かった。2)少量の尿道留置カテーテル脇からの排尿は新尿道の閉塞がない限り問題にならないと思われたが,カテーテルの閉塞による大量のカテーテル脇からの排尿は新尿道を損傷する恐れがある。3)初回手術成功率は膀胱瘻群54.4%,尿道留置群64.7%であった。以上よりカテーテルの閉塞に注意をすれば近位型下裂でも尿道留置のみで十分と考えられた。
 

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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