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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻4号

1988年04月発行

症例

腎血管周囲細胞腫

著者: 中村久1 田端康仁2 佐藤勝久2 藤原章2 鈴木寿彦3 浦井利雄3

所属機関: 1高萩協同病院泌尿器科 2高萩協同病院内科 3高萩協同病院外科

ページ範囲:P.331 - P.333

文献概要

 症例は56歳男性,左側腹部痛を主訴として来院した。DIP,CTにて左腎腫瘍を認めた。二度の化学塞栓術の後,腫瘍は縮小し,疼痛も消失した。摘出腫瘍の病理組織は血管周囲細胞腫であった。腎発生血管周囲細胞腫は比較的稀であり,本症例が本邦6例目であった。血管周囲細胞腫は約半数が悪性であり,その治療は広汎な外科的摘除が重要であるが,化学塞栓術は術中出血量を減少させ,外科的治療の有力な補助手段と思われた。
 

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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