臨床泌尿器科42巻4号

1988年04月発行

症例

小児ライディッヒ細胞腫

著者： 三崎博司¹ 臼田和正¹ 川上寧¹ 近藤昌子² 浜崎豊³

所属機関： ¹静岡県立こども病院泌尿器科 ²静岡県立こども病院内分泌科 ³静岡県立こども病院病理

ページ範囲：P.369 - P.372

　症例は3歳男児。陰茎の肥大，陰毛の発育，右睾丸の無痛性腫大があり，当科受診。血中テストステロンは1,011ng／dlと異常高値を示した。ホルモン産生睾丸腫瘍の疑いで右高位除睾術を施行した。腫瘍は限局性で大きさは15×13mmであった。術後血中テストステロンは正常に戻ったが，術後7カ月現在，外性器の異常は変化を認めていない。