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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

綜説

体外衝撃波砕石術

著者: 横山正夫1

所属機関: 1虎の門病院泌尿器科

ページ範囲:P.391 - P.403

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はじめに
 体外衝撃波砕石術(extracorporeal shock wavelithotripsy,以下ESWLと略す)とは,体外で発生させた衝撃波を収束させて体内の結石に伝播し,結石を破砕し,砕石片を自然排石させるという新しい概念の治療法である。機器は西独ドルニエ社とLudwig-Maximiliams Universitätの泌尿器科とにより共同開発され1),臨床例での成功は1980年にChaussyら2)によりなされ,全世界の注目を集めた。1983年9月に機器が市販されるや,直ちに西独に広まり,1984年2月より米国で,同年9月より日本で治験が開始され,驚くべき早さで全世界に広まった3)。本治療法の安全性,有効性はドルニエ型ESWLについて多数例で立証され4〜8),適応も当初の小さい腎結石8)から,ほとんどすべての上部尿路結石へと拡大された。これには尿管ステントの使用など各種の補助療法の工夫が役立っている9,10)
 一方,1980年代における上部尿路用の内視鏡の開発もめざましく,経皮的腎切石術(percutaneousnephrolithotomy, PNL)や経尿道的尿管切石術(transurethral ureterolithotomy, TUL)が一般に行われるにいたった11)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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