icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻5号

1988年05月発行

原著

尿管ステントの有用性と限界

著者: 大山登1 浜尾巧1 黒子幸一1 長田尚夫1 井上武夫1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学泌尿器科教室

ページ範囲:P.427 - P.429

文献概要

 上部尿路通過障害に対する治療法として尿管ステント留置を行い,使用症例における尿管ステントの有用性と限界を2群に分けて検討した。対象は良性疾患に起因する症例(以下,良性群と略す)6例6尿管,悪性疾患に起因する症例(以下,悪性群と略す)14例17尿管であった。良性群では,長期留置により尿管ステント自然離断をきたした1例を経験したが,6例中4例(67%)は水腎症は改善し,尿管ステントを抜去できた。しかし,悪性群では,14例中7例(50%)が留置後1か月以内の早期にステント閉塞をきたし,尿管ステントによる尿流確保の限界を痛感した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら