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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻5号

1988年05月発行

文献概要

原著

肉眼的一層縫合法による精管再吻合

著者: 山口孝則1 長田幸夫1

所属機関: 1宮崎医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.443 - P.446

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 6-0から8-0モノフィラメントナイロン糸で全層に2〜4針,筋層に4〜6針縫合する一層縫合法にて,6例の精管切断術後の患者に対し肉眼的精管再吻合術を施行した。患者の年齢は24〜35歳,平均31歳であり,精管切断より手術までの期間は3年から6年,平均4年であった。手術後妊娠成立をみたのは6例中5例(83%)であり,妊娠成立までの期間は1か月から1年11か月で平均11か月であった。精管再吻合術における二層縫合法は,顕微鏡下の手術を必要とし熟練を要するため,顕微鏡的手術をする機会の少ない泌尿器科医にとっては,手術が簡便で,しかも時間の短縮できる一層縫合法でも同様の成績をあげうると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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