文献詳細
症例
文献概要
45歳の糖尿病を有する女性。主訴は発熱,上腹部不快感。逆行性腎盂造影,CT等にて,左副腎嚢腫と診断。種々の抗生剤投与に抵抗する発熱を繰り返し,発熱は嚢腫の感染によるものと思われたため,嚢腫摘出術を施行。嚢腫は重さ1,300g,大きさ16×12×12cmで,比較的厚い被膜からなり,内容液は混濁した褐色の液だった。病理組織学的には,嚢腫壁は細胞浸潤を伴う肉芽形成が著明だった。術後,発熱はみられていない。
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