icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻5号

1988年05月発行

画像診断

同一腎に発生した重複癌

著者: 吉田和弘1 服部智任1 川村直樹1

所属機関: 1日本医科大学附属病院泌尿器科

ページ範囲:P.468 - P.472

文献概要

 患者 64歳・男性(会社役員)。
 主訴 顕微鏡的血尿。
 初診 1987年1月7日。
 既往歴・家族歴 高血圧,心房細動にて治療中。
 起始および経過 高血圧,心房細動に対し内科的治療中のところ,尿中潜血強陽性を指摘され受診。排泄性腎盂造影では,右不完全重複腎盂尿管および右下位腎盂に陰影欠損像がみられ,尿細胞診ではclass V,移行上皮癌疑いと診断されたため入院となる。
 検査所見 血液一般検査・血沈値に異常なく,血液生化学的には尿酸値の軽度上昇がみられたが,腎機能検査および各種腫瘍マーカーも正常であった。尿一般検査では赤血球多数強拡大,また尿細胞診は常に異常細胞が検出された。膀胱鏡検査では膀胱内景に異常を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら