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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻6号

1988年06月発行

綜説

女性遠位部尿道の狭窄性変化

著者: 宮川征男1

所属機関: 1鳥取大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.483 - P.487

文献概要

 時の流れの中で,人間を取り巻く環境は確実に変化していくが,病気もこれと無関係ではあり得ず,種々の意味でその影響を受けていく。前立腺癌の増加,尿路性器結核の激減,結石波の問題等,泌尿器科領域でもこの例は多くみられる。しかし,病気そのものの本質的意味が変わることはきわめて考えにくいことである。
 今から20年程前,少女の遠位部尿道狭窄は繰り返す尿路感染症や膀胱尿管逆流の,また,尿失禁の最大の原因の1つと考えられ,盛んに拡張等の治療が行われてきた。しかし,現在ではそれ程重要で,頻度の高い病態とは考えられておらず,診断の煩雑さやその際の患児の受ける苦痛のこともあり,余り省みられなくなっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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