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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻6号

1988年06月発行

症例

腎性高血圧症を伴った小児多房性腎嚢胞

著者: 長藤達生1 岸浩史1 石部知行1 小笹浩2 斎藤寛治2 森忠三2

所属機関: 1島根医科大学泌尿器科学教室 2島根医科大学小児科学教室

ページ範囲:P.525 - P.528

文献概要

 患者は3歳の女児で,左上腹部腫瘤を主訴に来院した。現症では130/100mmHgと高血圧を認め,検査所見は末梢血レニン活性値が6.5ng/ml/hrと高値を示す以外に異常はなかった。排泄性尿路造影,超音波検査,CT,血管造影,静脈血サンブリングにより,腎性高血圧症を伴う多房性腎嚢胞と診断し,左腎摘出術を施行した。肉限的および病理組織学的所見は多房性腎嚢胞の診断基準を満たしていた。術後は血圧,末梢血レニン活性値ともに正常に復した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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