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交見室
腫瘍マーカー染色の有用性,他
著者: 徳中荘平1
所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科
ページ範囲:P.567 - P.568
文献購入ページに移動影山先生は,両側精索に中等度分化の腺癌を認め,CTと膵胆管造影で膵尾部癌を確認,血清CA 19-9が高値で酸ホスファターゼが正常値。消化管,前立腺に異常を認めなかったことより膵癌の精索転移と診断されています。転移性精索腺癌の原発巣としては,消化管腫瘍,膵癌,胆嚢癌,前立腺癌などが考えられます。本症例の場合,触診で前立腺が正常だったことより,前立腺生検は行われていないようですが,触診でわからないステージA2程度のサイズの前立腺癌でも遠隔転移がみられることが報告されていますので,前立腺癌転移可能性の除外のためには前立腺の生検はされたほうがよいと思いました。
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