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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻7号

1988年07月発行

特集 尿失禁

腹圧性尿失禁の治療

著者: 金子茂男1

所属機関: 1旭川医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.583 - P.588

文献概要

はじめに
 尿失禁は社会生活,家庭生活をおくるうえで大きな制限をあたえるものであり,精神衛生の面からも放置しておくことはできない。治療により尿閉となっても,間歇的自己導尿などにより尿禁制が保て,腎機能が維持されるのであれば,尿失禁で人前に出ることをはばかり,衣服の汚染や臭いに悩まされるよりはよい場合もある。失禁量の測定,膀胱底の下降,括約筋の脆弱化などの評価は尿失禁の原因をあきらかにし,治療方針をたてるために必要である。しかしこの問題は患者の治療に対する要求の強さなども含めて検討すべきであり,画一的な治療は必ずしも患者の利益と一致しない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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