icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻7号

1988年07月発行

特集 尿失禁

寝たきり老人の尿失禁の治療

著者: 上田昭一1

所属機関: 1熊本大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.603 - P.608

文献概要

はじめに
 近年,日本の人口は急速に高齢化が進み,1987年10月1日現在65歳以上の老年人口は1,332万人,総人口の10.9%を占め,そのうち60数万人が寝たきりであり,1900年には70万人に上ると推定されている。寝たきり老人では身体の移動ができないことにより褥瘡が生じやすく,精神症状として痴呆が出現し,便,尿失禁のため尿路感染を併発することが多い。とくに尿失禁は老人の自尊心を傷つけ,生活意欲を失わせ,尿路感染,褥瘡発生を助長するので,医療従事者を悩ます問題の1つである。
 今回われわれは,65歳以上の寝たきり老人を対象として,尿失禁を有する者の排尿管理,尿路感染,褥瘡,皮膚炎などの実態を調査し,寝たきり老人の尿失禁対策について考察を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら