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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科42巻8号

1988年08月発行

手術手技

二期的尿道下裂形成術

著者: 妹尾康平1

所属機関: 1福岡市立こども病院泌尿器科

ページ範囲:P.683 - P.688

文献概要

 尿道下裂の手術は,泌尿・性器の先天異常に対する形成手術の中で比較的多いにもかかわらず,難渋することも多い手術の1つである。このことを反映するかのように,これまでに発表された術式もまた膨大な数にのぼる。
 術式も大別すると一期的手術法(one-stage repair)と二期的手術法(two-stage repair)とに分けられる。ここでは,索切除を必要とする症例においてわれわれが標準法としている二期的手術法のうち"皮膚管形成法(tube technique)"について手技の要点を解説する。
 二期的手術法のうちDenis-Browne法に代表される"皮弁埋没法(buried strip techni-que)"は現在使用を中止している。
 手術の時期については,第一期手術(索切除術)は陰茎の変形を固定化しないために早期に,1歳頃までに行い,第二期手術(尿道形成術)は,個体差はあるものの,ある程度陰茎の成長を待って学齢前に行うようにしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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