臨床泌尿器科42巻9号

1988年09月発行

症例

思春期早発症とクッシング症候群を呈した副腎皮質腺腫

著者： 竹内一郎¹ 三橋公美¹ 藤岡保範² 藤田美悧² 小柳知彦³

所属機関： ¹伊達赤十字病院泌尿器科 ²北海道大学医学部第2病理学教室 ³北海道大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲：P.811 - P.814

　思春期早発症およびクッシング症候群を呈した1歳11ヵ月男児に右副腎全摘術を施行した。術前診断で，石灰化像や2つの症候群の合併等の悪性腫瘍を示唆する所見も得られたが，病理学的検索を中心としたその総合的な所見より副腎皮質良性腺腫と診断した。