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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻1号

1989年01月発行

綜説

前立腺肥大症—その成因を中心に

著者: 岡田謙一郎1

所属機関: 1福井医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.7 - P.15

文献概要

はじめに
 前立腺肥大症は,周知のとうり大変多い疾患で,軽症も含めると60歳以上の男性で4人に1人は臨床的に本症に罹患していると推定され,剖検での組織学的レベルではおよそ90%に認めると報告されている。そして頻度は加齢とともになお上昇することも知られている。こうしてみると,肥大症は前立腺の異常(disorder)ではあるが,生物学的には加齢に伴う前立腺の生理的変化とさえいえる。
 近年,前立腺の胎生学(embryology),アンドロジェン代謝,そして最近の増殖因子(growthfactor)に関する知見など,部分的には多くのことが明らかとなった。しかし肥大症全般に関しては,未知の点がなお多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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