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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻1号

1989年01月発行

原著

女性尿失禁に対するStamey手術の検討

著者: 武井実根雄1 北田真一郎1 妹尾康平1 山下博志1 高山一生1 熊澤浄一1

所属機関: 1九州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.39 - P.42

文献概要

 Stamey手術を施行した30例のうち,28例(93.3%)に失禁の完全消失をみた。失禁再発の2例はいずれも術後比較的早期に発生しており,手技の未熟によるものと思われた。術後合併症としては尿意切迫,排尿困難が主なものであったが,保存的加療のみで6ヵ月以内に改善した。膀胱容量を確保し得た神経因性膀胱の2例においても自己導尿を前提として本法施行し,失禁防止が可能であった。本法は高い成功率が期待できる上,手技が簡便で侵襲も少なく,再手術も可能であることから,女性腹圧性尿失禁の第一選択術式として繁用されるに値するものと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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