icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻10号

1989年10月発行

小さな工夫

鎖膀胱造影用に作製した鎖留置器具

著者: 渡辺秀輝1 和志田裕人1

所属機関: 1安城更生病院泌尿器科

ページ範囲:P.913 - P.913

文献概要

 鎖膀胱造影は女性の腹圧性尿失禁患者の後部尿道膀胱角の測定に不可欠な検査である。しかし,鎖膀胱造影の施行に際して一般に用いられているネラトン・カテーテルに溝を切りbead chainを乗せて尿道に挿入する方法では,挿入時の疼痛や先に注入した造影剤の漏出,ネラトン・カテーテルの抜去時にチェーンも同時に抜けてしまうなどのトラブルがしばしば発生する。今回我々は,鎖の留置から造影剤の膀胱内注入まで極めて容易に行える器具を作製したので報告する。
 器具は,先端を丸くした直径17Fr.,長さ10 cm程のテフロン管にY字管を接続し,その中にニッケル・メッキを施した真鍮製の鎖(長さ約40cm)を入れたものである(図1)。鎖の末梢端には1号のナイロン糸を付け,そのナイロン糸をY字管の一方からゴム・キャップを通して外に出してある。Y字管のもう一方には残尿測定と造影剤注入用のルートが付けられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら