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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻11号

1989年11月発行

原著

サンゴ状結石の体外衝撃波砕石術による治療

著者: 石田規雄1 柳沢八重子1 前澤浩明1 山本隆次1 田原達雄1

所属機関: 1明理会大和病院泌尿器科

ページ範囲:P.973 - P.976

文献概要

 サンゴ状結石のESWLによる治療では,多量の破砕結石の排石が問題となる。近来,ストーンストリート形成による合併症防止に尿管ステントを留置することが一般的である。しかし,従来の汎用尿管ステントには挿入操作,排石,長期留置に際して問題点も多い。今回我々はこれらの問題点を補う新しい尿管ステントを考案し,サンゴ状結石患者12症例に使用した。その結果,挿入操作もより簡単で,ESWL治療後におけるステント4下降,脱落は皆無であった。1〜4ヵ月以内に完全排石した症例の割合は25%であった。破砕後初期の発熱や膀胱刺激症状の出現した症例の割合は,それぞれ25%,16.7%であり,補助療法施行例はなかった。これらの成績から,この新しい尿管ステソトの使用はサンゴ状結石のESWLによる治療に効果的であり,患者の負担を軽減できることが考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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