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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻11号

1989年11月発行

原著

前立腺肥大症術後の膿尿に対する長期化学療法の検討

著者: 村上信乃1 五十嵐辰男1 原繁1 田中方士1 下村進1

所属機関: 1旭中央病院泌尿器科

ページ範囲:P.977 - P.979

文献概要

 前立腺肥大症の術後,長期間存続する膿尿に対する治療として,抗菌化学療法剤を長期使用し,その効果について検討した。対象は経尿道的前立腺切除術を受けた94例で,それらを無作為に,1)膿尿が消失するまで連日オフロキサシン300mgを内服した45例と,2)カテーテル抜去後は無治療の49例に分け,各群での膿尿の存続期間と,その間での発熱を伴う感染症の発症頻度を比較した。無治療群での平均膿尿存続期間11.4週に対して,内服群では9.4週と有意(p<0.02)に減少した。また無治療群では3例に発熱を認めたのに,内服群では発熱例がなかったことより,症例を限れば本法も有用と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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