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綜説
文献概要
1975(昭和50)年を境として,わが国にも成分輸血の概念が広まった。そしてその後の輸血は一般に成分輸血が行われるべきとされるようになり,現在は成分輸血の時代である。成分輸血とは,全血を赤血球,白血球,血小板あるいは血漿に分け,そのうち患者が必要とする成分のみを輸注する輸血療法である。成分輸血は患者の治療にあたって輸血の効果を高め,また,有限である血液製剤を有効に利用するために非常に重要である。
ここでは成分輸血の現状と問題点を明らかにしながら,成分輸血の実際について述べることにする。
ここでは成分輸血の現状と問題点を明らかにしながら,成分輸血の実際について述べることにする。
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