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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻12号

1989年12月発行

原著

前立腺癌における前立腺酸性ホスファターゼの臨床的評価

著者: 山崎春城1 町田豊平1 東陽一郎1 近藤直弥1 黒田淳1 今中啓一郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1067

文献概要

 前立腺癌の診療における前立腺酸性ホスファターゼの有用性を検討した。1)前立腺酸性ホスファターゼのラジオイムノアッセイ法は,前立腺癌での陽性率と診断効率が高く,モニタリングに好都合であった。2)前立腺酸性ホスファターゼは,前立腺結節を有する症例で,癌の推定に有用であった。3)前立腺酸性ホスファターゼによる偶発癌の診断は困難であった。4)前立腺癌で,前立腺酸性ホスファターゼの陽性の有無により,予後の推定がある程度可能であった。5)前立腺酸性ホスファターゼが,治療開始後2カ月以内に正常化した場合,その治療が有効と判定可能であった。6)再燃癌の予知に関しての前立腺酸性ホスファターゼの有用性は,必ずしも高くないと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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