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前立腺癌スクリーニングにおける経時的直腸指診の評価
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ページ範囲:P.105 - P.105
文献購入ページに移動検討症例は1978年1月より1985年9月までの間の受診者中から,40歳より79歳までの男性4843名について直腸指診の成績を検討した。被検者の年齢分布は60〜69歳が2083名で一番多く,50〜59歳は1316名である。これらのうちで前立腺に硬結を触知したのは312名で,この硬結を生検して癌と診断された者は122名(39%)であった。癌と診断した症例はすべて臨床的にstageを決定し, X線検査,RI骨スキャン,前立腺性酸フォスファターゼ等を施行した。癌の122名については,初回の指診の結果から癌と判明した者は80名でこれを第1群とし,初回は正常であったが,経時的指診の結果から癌と診断された者は42名で第2群とする。この両群患者のstage分類についてみると,第1群Bは46名,Cは10名,Dは24名であり,第2群ではBは31名,Cは1名,Dは10名である。両群のstage Bの患者については癌は前立腺に限局されており,他の部への転移は認められなかった。
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