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原著
文献概要
閉鎖無菌的経尿道留置法で急性期の排尿管理をした22名の脊損患者において,外尿道口付近のスミア,膀胱尿,蓄尿バッグ内尿についての細菌検査を1週間毎に行い,検体に細菌の出現する時期,菌種について検討した。外尿道口での細菌の出現は2週から始まり,尿中細菌は,さらにその後2週目から1ヵ月後に出現することが多かった。これら2/3の症例で,尿道出現菌が管外性に尿感染を起こしたと思われたが,その出現菌が尿感染をおこすまでには2週間の時差があり,本留置法では,尿道粘膜の細菌防御能が一定期間保たれることが判明した。また,一般患者におけるこの閉鎖無菌的な経尿道留置法より,脊損患者における同法が,より長期間尿を無菌的に維持できる点についても考察検討した。
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