文献詳細
文献抄録
文献概要
表在性膀胱癌の治療は,経尿道的切除後に抗癌剤の腔内注入治療で再発阻止を施行し,なお再発したり,腫瘍の組織的悪性化がおこれば膀胱全摘を行うのが一般的方法である。また体外X線照射のみで,6500〜7000cGyを照射しても,非浸潤性膀胱癌の根治率は47%程度であり,高線量の照射後遺症として膀胱機能障害をのこすことが多い。そこで著者らは,体外と腔内線源照射の併用で膀胱障害を制限し治癒効果をあげる方法についての治験を述べている。
症例は1979年8月から,15例の表在性膀胱癌に対して,137Ceciumを線源とする腔内照射と体外照射の併用で治療を行い,平均48ヵ月の経過観察を行った。癌のGradeは, Gr.1は2名,Gr.IIは6名, Gr.IIIは5名,Gr.IVは2名であり,11名は膀胱の腔内抗癌剤注入後の再発症例であり,4名は無治療であったが,うち2名に対してTUR Btを行った。放射線体外照射は,前後方向2門,左右方向4門の6門照射で,1日180〜200cGyの線量を週5回,全線量3600〜5000cGyとした。体外照射終了後3〜4週後に腔内照射を行った。
症例は1979年8月から,15例の表在性膀胱癌に対して,137Ceciumを線源とする腔内照射と体外照射の併用で治療を行い,平均48ヵ月の経過観察を行った。癌のGradeは, Gr.1は2名,Gr.IIは6名, Gr.IIIは5名,Gr.IVは2名であり,11名は膀胱の腔内抗癌剤注入後の再発症例であり,4名は無治療であったが,うち2名に対してTUR Btを行った。放射線体外照射は,前後方向2門,左右方向4門の6門照射で,1日180〜200cGyの線量を週5回,全線量3600〜5000cGyとした。体外照射終了後3〜4週後に腔内照射を行った。
掲載誌情報