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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻3号

1989年03月発行

手術手技 外来小手術

包茎

著者: 仁藤博1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.235 - P.238

文献概要

 包茎の手術は,泌尿器科医となってすぐに習う手術の1つであるが,初めは熟練者によく教わって注意深く行うべき手術である。簡単だからといって決して粗雑に行ってはならない。背面切開術と環状切開術とがあるが,できれば環状切開術を行うのが望ましいので,ここではこの手技について述べる。また,亀頭上の包皮を無理に反転して陰茎が包皮輪で絞扼されると嵌頓包茎となり,亀頭や包皮に浮腫や壊死を起こすことがある。この処置についても述べる。手術の要点は2つある。第1は止血を確実に行うこと。術後に皮下血腫をつくると創の治癒が遅れる。また,「出血する前に止血する」こと。この原則は,いかなる手術にも大事なことである。第2は縫合部包皮が狭くならないようにすること。狭いと陰茎先端部包皮が術後に浮腫状となり,長期間改善しないことがある。特に幼小児の場合に留意すべき点である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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