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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻4号

1989年04月発行

原著

超音波スクリーニングによる腎腫瘍発見の試み

著者: 水関清1 鈴木俊2 近藤俊文2 大岡啓二3 万波誠3 栗原憲二4

所属機関: 1宇和島市国民健康保険九島診療所 2市立宇和島病院内科 3市立宇和島病院泌尿器科 4市立宇和島病院病理

ページ範囲:P.311 - P.314

文献概要

 腹部臓器の腫瘍性疾患のスクリーニングの目的で,内科一般外来患者763例(男336例,女427例,平均年齢61.2歳)に対して超音波検査を行い,5例の腎細胞癌と2例の腎血管筋脂肪腫を発見した。スクリーニング陽性率は腎細胞癌でみると0.65%となり,従来の報告に比し極めて高率であった。摘出標本で計測された腎細胞癌の最大径は最小1.5cmから最大10cmまでであり,その病理所見は,pT2bが2例,pT2aが1例,pT1が2例であり,いわゆる早期例が多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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