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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻4号

1989年04月発行

症例

肺小細胞癌の腎転移

著者: 斉藤政彦1 岡村菊夫1 佐橋正文1 下地敏夫1 近藤厚生1 三宅弘治1

所属機関: 1名古屋大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.315 - P.317

文献概要

 68歳,男性。肺小細胞癌の腎転移が生前に発見されることは極めて稀である。患者は上部消化管精査中に偶然発見された左腎腫瘍を主訴に受診。6ヵ月前に肺小細胞癌にて手術を受けた既往がある。腫瘍は左腎上極にあり,巨大であった。確定診断のため経皮的針生検を行った結果,肺小細胞癌の腎転移と判明。腎腫瘍の吸引細胞診は癌細胞の播種を誘発するため禁忌とされている。しかし,一部の症例では治療方針の決定に必要な検査法と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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