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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻4号

1989年04月発行

症例

神経因性膀胱に合併した尿道腟瘻

著者: 成島雅博1 小谷俊一1 伊藤裕一1 大村政治1 近藤厚生2

所属機関: 1中部労災病院泌尿器科 2名古屋大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.339 - P.341

文献概要

 不完全核下型神経因性膀胱と性的虐待により形成された尿道腟瘻,そして膀胱下垂を合併した女性尿失禁例の治療経過を報告する。経腟的に尿道瘻を閉鎖し,腟前壁縫縮術を行ったが,37日後に尿失禁が再発した。症状再発の原因は,尿道括約筋の機能不全が存在し,さらに骨盤底筋群の弛緩状態が高度なためと推測した。あらためて,膀胱頸部を腹側へ挙上するStamey法を行い,尿禁制が獲得できた核下型神経因性膀胱に伴う女性尿失禁症例の治療法について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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