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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻5号

1989年05月発行

症例

睾丸垂・副睾丸垂同時同側捻転症

著者: 工藤真哉1 東野一郎2 津久井厚2 貝森光大3 高谷彦一郎3

所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科学教室 2青森県立中央病院泌尿器科 3青森県立中央病院臨床検査部

ページ範囲:P.431 - P.433

文献概要

 48歳,男性。左陰嚢部痛および左鼠径部痛を主訴に当科受診。睾丸シンチグラムで,左睾丸の血流低下が示唆されたため,左睾丸捻転症を疑い,緊急手術を施行。睾丸捻転の所見はなく,左睾丸垂および副睾丸垂捻転症と判明し,垂をそれぞれ摘除後,睾丸固定術を施行した。術後8日目の睾丸シンチグラムでは,左睾丸の血流は対側と同程度まで回復していた。睾丸垂と副睾丸垂の同時同側捻転例の報告は,自験例が本邦第1例と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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