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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻6号

1989年06月発行

原著

尿失禁60分間定量テスト

著者: 大村政治1 伊藤裕一2 成島雅博2 小谷俊一2 加藤久美子3 斉藤政彦3 近藤厚生3

所属機関: 1名鉄病院泌尿器科 2中部労災病院泌尿器科 3名古屋大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.494 - P.497

文献概要

 国際尿禁制学会によって勧告された尿失禁60分間定量テストは,尿失禁の重症度を評価するだけではなく,治療方針を決定するためにも臨床的に有用である。我々は53名の患者で,尿失禁定量テストを外来と病棟の双方で行い,その失禁量を比較検討した。その結果,病棟での失禁量の方が,外来のそれに比べて多い傾向があり,尿失禁テストの行われる環境が失禁量に影響することが示唆された。次に,尿失禁60分間定量テストで失禁量が5.0g以下の189名の患者に,引き続き跳躍と縄跳びを主とする補助テストを施行した。その結果,尿失禁60分間定量テストにおける偽陰性の症例を検出するのにこの補助テストは臨床的に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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