icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻6号

1989年06月発行

文献抄録

非精上皮腫性腫瘍の化学療法後の後腹膜淋巴節の組織像とその処置について

ページ範囲:P.515 - P.515

文献概要

 非精上皮腫の進行性腫瘍に対してCisplatinを基調とした他剤併用の化学療法施行後の後腹膜淋巴節郭清の必要性については,学者間で意見が一致していない。著者らの施設では,非精上皮腫性腫瘍の化学療法後に,CTで特に後腹膜腔に転移を疑わせる所見がなくても,淋巴節の郭清を実施している。本論文ではその組織像と淋巴節郭清に関しての文献的考察を行っている。
 著者らは1980年から1987年の間に110名の患者について,Einhornregimenによる化学療法を4クール施行後に後腹膜淋巴節の郭清を行った。うち37名は化学療法施行前のCT所見で淋巴節転移を疑わせる所見があったが,治療後3〜4週後のCTでは腹部に残存転移巣の所見は陰性であった。陰性の判定は腫瘍径が1.0cm以下のものとした。また化学療法後全症例がFetoprotein,HCG値は正常であった。淋巴節の組織検査はCollins&Pugh法によった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら