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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻7号

1989年07月発行

文献概要

原著

インディアナパウチの臨床経験

著者: 羽渕友則1 宮川美栄子1 水谷陽一2 西村一男3 荒井陽一3

所属機関: 1市立島田市民病院泌尿器科 2現:京都大学 3京都大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.596 - P.601

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 膀胱全摘後の尿路変更として,Rowlandらによるインディアナパウチ(Indiana con-tinent urinary reservoir)を1988年2月より,6例に施行した。最初の2例は結腸のみ(Heineke-Mikulicz法)の,後の4例は上行結腸と回腸パッチ(ilcal patch)の蓄尿部を造設した。手術による主な合併症は1例もなかった。導尿困難および上部尿路への逆流は1例も認めなかった。尿禁制は6例中5例で保たれ,尿失禁を認めたのはHeineke—Mikulicz法の症例であった。失禁を認めない5例中4例で450ml以上の蓄尿量が得られている。尿路変更に要した時間は平均5時間20分と長かったが,症例を積むにつれて短縮する傾向があった。本尿路変更により6例中5例で満足のいく結果が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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