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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻8号

1989年08月発行

文献概要

原著

精巣欠損児における成長障害とその治療

著者: 小松洋輔1 佐々木美晴2 吉田修3

所属機関: 1京都市立病院泌尿器科 2市立静岡病院泌尿器科 3京都大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.683 - P.688

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 幼小児期に両側の精巣を欠損した4症例を最長15年にわたって追跡観察した。その結果,これらの精巣欠損児では思春期成長促進現象が認められず,−2.0SD程度の低身長にとどまった。これらの症例に思春期スパートをおこし,身長を伸ばすためには,性ステロイドの少量投与が必要であった。男児であればテストステロンでよいが,女児として育てられている場合にはエストロゲンによっても成長を促進させることができた。このような経験から精巣欠損児に対する思春期成長促進療法として,性ステロイドの投与開始時期と至適投与量を明らかにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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