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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻8号

1989年08月発行

原著

ミオグロビン尿症による急性腎不全の4例

著者: 佐藤敬悦1 小友良1 松尾重樹1 佐々木秀平1

所属機関: 1市立秋田総合病院泌尿器科

ページ範囲:P.689 - P.693

文献概要

 ミオグロビン尿症による急性腎不全を4例経験した。原因は過激な運動,抗精神薬,外傷,抗不整脈剤であった。全例に,ハイパフォーマソス膜を使用した血液透析,血液濾過,吸着濾過を行い,3例は腎機能が回復し,1例は汎血管内凝固症候群で死亡した。血中ミオグロビン値は腎機能を反映する指標として有用であり,早期に血液透析を開始することが治療上重要である。しかし,外傷性は多臓器不全を起こすことが多く,本例でも救命できなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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