icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻8号

1989年08月発行

症例

嚢胞内に発生した腎細胞癌

著者: 石田仁男1 加藤温1 吉田雅彦1 岸洋一1

所属機関: 1東京都立豊島病院泌尿器科

ページ範囲:P.697 - P.700

文献概要

 同一腎に腎嚢胞と腎腫瘍が合併することは稀であり,診断の困難なことが多い。われわれは術前に診断のついた53歳,男性の1例を経験した。超音波検査,CT,嚢胞内造影,血管撮影で嚢胞内に小さい腫瘍を疑った。嚢胞液は茶褐色で混濁していた。右腎摘除術を行った。嚢胞内にポリポイド様に突出した赤褐色の充実性腫瘍を認めた。組織学的には嚢胞壁内面から発生した腎細胞癌であった。Gibson分類3型と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら