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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻9号

1989年09月発行

症例

直腸原発転移性尿管腫瘍

著者: 田村隆美1 上原徹1

所属機関: 1立川綜合病院泌尿器科

ページ範囲:P.793 - P.796

文献概要

 45歳,女性。左側腹部痛,下腹部不快感を主訴に来院した。尿管腫瘍として左腎尿管全摘除術を行い,術中,腫瘍と周囲臓器との連続性がないことを確認した。摘出標本では非乳頭状の腫瘍が認められ,組織学的に高分化型腺癌細胞が尿管の粘膜下層,筋層,外膜の血管内に認められた。術後直腸に原発巣が確認され,組織所見と合わせて転移性尿管腫瘍と診断した。癌性悪液質が次第に進行し,左側腹部痛出現から約5カ月後に死亡した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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