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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻9号

1989年09月発行

症例

凝固因子製剤とフィブリン接着剤で治癒せしめた難治糞瘻

著者: 小林幹男1 鈴木和浩1 一ノ瀬義雄1 橋本勝善1 松本和久1 山中英寿1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.815 - P.817

文献概要

 71歳,男性。1984年9月13日,膀胱腫瘍の診断にて膀胱全摘・回腸導管造設術を施行した。術後,重篤なイレウスを合併,対症療法にて改善したが,創部ドレーンより糞便の排泄を認めた。瘻孔造影にて回腸皮膚瘻を形成していた。禁食,IVHによる治療を試みたが,瘻孔の閉鎖は認めなかった。術後4年目,瘻孔の治療の目的にて血液凝固第XⅢ因子製剤を投与後,間隔をおいてフィブリン接着剤の局所注入を行ったところ瘻孔の完全治癒を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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