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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科43巻9号

1989年09月発行

交見室

超音波スクリーニングによる腎腫瘍発見の試みを読んで,他

著者: 里見佳昭1

所属機関: 1横須賀共済病院

ページ範囲:P.826 - P.827

文献概要

 43巻4号の水関先生らの「超音波スクリーニングによる腎腫瘍発見の試み」を興味深く読ませていただきました。これに関連いたしまして腎癌の早期発見の必要性について若干の感想を述べさせていただきます。
 腎癌の治療成績はここ20年以上にわたりほとんど進歩が見られていないのが現状です。私どもの成績では昭和40年代(118例)の症例の10年実測生存率は33%,昭和50年以降(425例)のそれは36%です。この原因の1つは有効な化学療法剤の開発がないこと,そして他の1つは早期発見の向上がないことと考えています。前者に関しては臨床医としてはいかんともしがたい性質のものですが,後者については私どもの努力によっては相当の進歩が期待されるものと思うわけです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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