文献詳細
綜説
文献概要
はじめに
褐色細胞腫は高血圧症の0.4〜0.5%を占めるといわれるにすぎないが,臨床的にはいろいろの興味ある問題点を含んだ腫瘍である。
最近では,カテコールアミンの精密な測定と部位診断におけるCT,シンチグラフィーの開発によりその診断は一層確実なものとなり,そのために腫瘍の摘出も種々の工夫が重ねられ安全に行われるようになった。しかし,現在なお解決されなければならない問題がいくつか残されている。そこで,これらの問題を中心に,治験例をも含めて最近の報告を紹介しながら論じてみたい。
褐色細胞腫は高血圧症の0.4〜0.5%を占めるといわれるにすぎないが,臨床的にはいろいろの興味ある問題点を含んだ腫瘍である。
最近では,カテコールアミンの精密な測定と部位診断におけるCT,シンチグラフィーの開発によりその診断は一層確実なものとなり,そのために腫瘍の摘出も種々の工夫が重ねられ安全に行われるようになった。しかし,現在なお解決されなければならない問題がいくつか残されている。そこで,これらの問題を中心に,治験例をも含めて最近の報告を紹介しながら論じてみたい。
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